健診コース
人間ドック・健康診断の受診状況
厚生労働省の2019(令和元)年「国民生活基礎調査の概況」によると、20歳以上の方(入院者を除く)について、過去1年間の人間ドックや健診(健康診断・健康診査)の受診状況を性別にみると、男性74.0%、女性65.6%となっており、年齢階級別にみると、男女ともに50~59歳が最も高く、男性81.8%、女性73.2%となっています。
また、特定健診・特定保健指導対象年齢である40~74歳の人口に占める健診受診率は73.3%となっています。
人間ドックや健診の受診率は徐々に増加しているものの、各年度における40~74 歳人口に占める当該年度に健診(特定健診を含む)を受診した者の割合について、国が目標値する80%以上にはまだ届いていません。
人間ドック・健康診断の受診により、手遅れにならないうちに病気が発見され、適切な治療が受けられるとすれば、それはお金や時間に変えられない利益となります。
20歳を過ぎたら、健康管理も意識しましょう。
人間ドック・健康診断の必要性
厚生労働省の令和3年(2021) 人口動態統計月報年計(概数)の概況による、死因順位によれば、令和3年の死亡数を死因順位別にみると、
第1位は悪性新生物<腫瘍>
38 万1497 人(死亡率(人口10 万対)は310.7)
第2位は心疾患(高血圧性を除く)
21 万4623 人(同174.8)
第3位は老衰
15 万2024 人(同123.8)
第4位は脳血管疾患
10 万4588 人(同85.2)
となっています。
主な死因別の死亡率の年次推移をみると、悪性新生物<腫瘍>は一貫して上昇しており、昭和56年以降死因順位第1位であり、令和3年の全死亡者に占める割合は26.5%となっています。心疾患(高血圧性を除く)は、昭和60年に脳血管疾患にかわり第2位となり、令和3年は全死亡者に占める割合は14.9%となっています。
老衰は、昭和22年をピークに低下傾向が続きましたが、平成13年以降上昇しており、平成30年に脳血管疾患にかわり第3位となり、令和3年は全死亡者に占める割合は10.6%となりました。脳血管疾患は、昭和45 年をピークに低下傾向が続き、令和3年の全死亡者に占める割合は7.3%となっています。
姓・年齢(5歳階級)別に主な死因の構成割合をみると、年齢が高くなるにしたがって、悪性新生物の占める割合が高くなり、男性では65~69歳、女性では55~59歳がピークとなっています。
これら疾病による死亡も、早期に発見し、早期に治療すれば防げたかもしれない症例があります。
自覚症状がでてから、病気の治療をするのではなく、自覚症状のないうちから病気を発見し治療する事や、そもそも病気にならないような生活習慣に改善したりすることが大切です。
そのためには、定期的な人間ドック・健康診断が必要となります。